第0話 私の転職体験

転職体験記

地方銀行から社会人生活がスタート

大学を卒業後、私は地方銀行に入行しました。
融資先の経営者と話をする機会も多く、数字を通して会社を支える仕事にやりがいを感じていました。
ただ次第に、「お金を扱う仕事より、自分の手で“カタチを作る”仕事がしたい」という思いが強くなっていきました。

製造業への転職を決意

そんな思いをきっかけに、ものづくりの世界に飛び込もうと転職を決意。
転職エージェントに2社登録し、20代ということもあって多くの企業を紹介してもらいました。

面接を重ね、最終的に中小メーカーへの転職が決定。
初めての製造業の現場は刺激的で、銀行では味わえなかった「形ある成果」を実感できる仕事でした。

倒産、そして二度目の転職活動へ

順調に思えたキャリアでしたが、ある日、勤務先が倒産するという出来事が起こります。
突然のことで戸惑いましたが、妻の後押しもあり、再び転職活動を始めることにしました。

今回は転職サイトとエージェントの両方を利用。
職種にはこだわらず、「営業以外で新しい世界を見てみたい」という思いで探し始めました。
担当してくれたエージェントはとても親身で、私の状況を丁寧に理解してくれました。

焦らず、じっくり見極める

30代後半という年齢もあり、紹介される企業は以前より少なめでした。
ただ、倒産した会社の事業が新会社に引き継がれ、給与面での不安がなかったため、焦ることなく落ち着いて活動できました。

いくつかの企業を受ける中で1社から内定をいただきましたが、
新会社が立ち上がったばかりという事情もあり、周囲の強い慰留を受けて、もう少し留まることを決意しました。

つながるご縁、新しい世界へ

ありがたいことに、内定先の社長は理解のある方で、
「気が向いたときにいつでも来てくれればいい」と温かい言葉をかけてくださいました。
その後も食事やゴルフに誘っていただき、交流が続いていきます。

そして、数年後――。
そのゴルフの場で知り合った医師の方とのご縁から、
私は医療法人の法人本部で働くことになりました。

キャリアの道は一本ではない

振り返ると、転職も倒産も、どれも当時は苦しい選択でした。
しかし、そこで出会った人とのつながりが、思いがけない形で次の道へと導いてくれました。

このカテゴリー『転職のこと』では、そんな私の実体験をもとに、
後悔しない転職の進め方についておつたえできたらと思います。

すべての出来事は、つながっている

振り返ると、倒産も転職も、そのときはつらく感じた出来事が、後になって新しい出会いと道を開いてくれました。
この体験記では、私が実際に経験した「倒産から再起までの道のり」を少しずつ振り返っていきたいと思います。


【転職シリーズ】30代・40代からの再スタート

私はこれまでに2度の転職を経験しました。
1度目は地方銀行から製造業へ。
そして、倒産という出来事を経て、医療法人の法人本部で働くことになりました。

30代後半での転職は、決して簡単ではありません。
しかし、焦らず、そして自分を見つめ直すことで、キャリアの新しい道が見えてくることを実感しました。

このシリーズでは、私自身の体験をもとに、
「30代・40代の転職で何を考え、どう動くべきか」
を全10話にわたってお伝えしていきます。


転職記事ラインナップ

記事番号記事タイトル主な内容
30代・40代の転職、まず何から始める?自己分析・市場理解の重要性
会社を辞める前にやっておくべき3つのこと退職準備・貯金・情報収集
職務経歴書の書き方【実例つき】書き方・フォーマット・NG例
面接でよく聞かれる質問と答え方転職理由・自己PR・逆質問のコツ
未経験業界に挑戦するときの考え方スキルの言い換え・学び方
転職サイトとエージェント、どう使い分ける?それぞれの特徴と選び方
年収交渉・条件交渉のポイント伝え方とタイミング
新しい職場での試練と学び転職の本当のスタートは入社してからはじまる
転職して後悔しないためのチェックリスト判断基準・家族との相談
【体験談】私が転職して得た3つのこと実体験+まとめ記事

次回予告:第1話「30代・40代の転職、まず何から始める?」

倒産をきっかけに始まった二度目の転職活動。
いざ動き出そうとしても、「まず何から手をつけたらいいのか?」という壁にぶつかりました。

第1話では、転職の第一歩となる「自己分析」と「市場理解」の重要性について、
私自身の経験を交えながらお伝えします。

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