社会人になると「何か資格を取らなきゃ」と焦る時期があります。
私も倒産・転職を経験するなかで、資格取得に力を入れていた時期がありました。
ですが、実際に仕事の現場で求められたのは、
資格よりも “実際にできること” の積み重ね でした。
この記事では、私が経験を通して気づいた
「資格よりスキルを増やす働き方」 の考え方を紹介します。
■資格は“入口”でしかない
資格はもちろん価値があります。
しかし資格自体が「仕事でできることの証明」になるかというと、必ずしもそうではありません。
私は転職後、資格がなくても
- 現場の段取りをつけられる人
- 課題の整理ができる人
- チームに安心感を与えられる人
のほうが圧倒的に重宝されていると感じました。
資格は入口であり、
現場で何ができるかが評価につながる ということです。
■“できること”は資格より長く役立つ
仕事が変わっても、会社が倒産しても、
「できること」はずっと自分に残り続けます。
たとえば私の場合、
- 数字を読み解く力
- 問題を整理する力
- 相手の意図を汲むコミュニケーション
- 段取り力
- 複数タスクの優先順位づけ
これらは資格ではありませんが、
どの仕事でも共通して役に立ちました。
倒産を経験したとき、
私を支えてくれたのは「資格」ではなく、こうした 実務ベースのスキル でした。
■“できること”を増やす方法① 小さな改善を積み重ねる
スキルは特別な勉強をしなくても、日々の仕事で増やせます。
たとえば、
- 作業の手順を見直す
- 仕事のメモを体系化する
- 5分でできる改善を毎日ひとつやる
小さな改善の積み重ねが、
“できること” を確実に増やしてくれます。
■“できること”を増やす方法② 同じ作業を「型」にする
私は転職後、「型」をつくることで仕事が一気に楽になりました。
例えば、
- 会議メモのテンプレ
- 報告書の定型
- 優先順位の決め方のルール
型を持つことで、スピードも質も安定し、
「この人に任せれば大丈夫」と信頼につながります。
資格よりも、
自分なりの型を持つほうが仕事では即戦力になる と実感しました。
■“できること”を増やす方法③ 少しだけ難しい仕事に手を挙げる
やったことがない仕事に挑戦すると、
スキルは一気に増えます。
私も
- 初めての顧客対応
- 初めての資料作成
- 初めての現場調整
など「ちょっと背伸びする仕事」に手を挙げたことで、できることが一気に広がりました。
挑戦した経験は、倒産や転職のタイミングでも大きな自信になりました。
■まとめ:資格よりも、積み重ねた“できること”があなたを守る
もちろん資格が悪いわけではありません。
ただ、働くうえで本当に自分を支えてくれるのは、
日々の仕事のなかで身につく“できること” のほうです。
資格は紙の証明。
スキルは人生の資産。
倒産しようが、職場が変わろうが、
“できること” はあなたを裏切りません。
今日の仕事の中で、
「できること」をひとつ増やす。
その積み重ねが、働き方を確実に変えていきます。
