仕事で追い詰められたとき、誰かに相談する余裕もなく、ただ目の前の状況を耐えるしかない──。
倒産や転職を経験したなかで、私自身、何度も「もう無理かもしれない」と思う瞬間がありました。
そんなときに、私を支えてくれたのは大きな解決策ではなく、小さな習慣でした。
この記事では、心が折れそうなときに実際に私を助けてくれた習慣をまとめて紹介します。
■習慣① 気持ちを“書き出す”ことで心の負荷を軽くする
心が折れそうなとき、人は頭の中で不安を増幅させてしまいます。
私は倒産前、毎日不安が頭の中をグルグル回り続けて眠れませんでした。
そこで始めたのが 「書き出す習慣」。
- 今の不安
- 何に疲れているか
- 本当はどうしたいか
ただ書くだけで、不安が整理され、心が軽くなりました。
文章にすると、問題の“正体”が見えるので、必要以上に怖がらなくて済むようになります。
■習慣② “できていること”をひとつだけ探す
つらいときは、できていないことばかりが目につきます。
でも、そんなときほど 小さな成功に目を向ける ことが大切でした。
私は毎晩
- 今日、ちゃんとできたことを1つ
を書いていました。
「定時で帰れた」
「丁寧に挨拶できた」
「メール1本を丁寧に返せた」
ほんの小さなことで十分です。
“できる自分”を思い出すだけで心の折れそうな部分がゆっくり回復していきます。
■習慣③ 人と比べないために「スクリーン時間」を減らす
心が弱っているときほど、他人のSNSが刺さります。
転職後、私は「自分だけ遅れている」と何度も落ち込みました。
そんなときに効果があったのは、
スマホの使用時間を意識的に減らすこと。
- SNSのアイコンをホーム画面から外す
- 見ない時間帯を決める
- 通知を切る
これだけで、比較によるストレスが大きく減りました。
他人のペースではなく、自分の速度に戻れるようになります。
■習慣④ 小さくても“自分を満たす行動”を残す
心が折れそうなときは、余裕がなくなって「自分へのケア」を後回しにしがちです。
しかし、余裕がないときほど 自分を甘やかす時間 が必要でした。
私が続けたのは、
- 朝のコーヒーをゆっくり飲む
- 帰り道に好きな音楽だけを聴く
- 週1回だけ自分の好きなものを買う
たった数分でも、自分を満たす習慣があることで、翌日のエネルギーがまったく違いました。
■習慣⑤ “未来を1ミリだけ整える”
心が折れそうなときに、未来の大きな目標を考えるのはかえって苦しくなります。
そこで私が効果を感じたのは、
未来へ向けた「小さな1ミリの行動」だけを決めること。
例えば、
- 読みたい本を1ページだけ読む
- 明日の服を準備する
- 面倒なタスクを5分だけ進める
「やらなきゃ…」が減り、未来への小さな安心が生まれます。
心が折れそうなときほど、“大きな一歩”ではなく“1ミリの前進”が心を保ってくれました。
■まとめ：心が折れそうなときは「立ち止まる力」が必要
倒産・転職という大きな出来事を経験したことで実感したのは、
心は、強くするものではなく、守るもの だということです。
すぐに状況は変わらなくても、
- 書く
- 認める
- 減らす
- 満たす
- 整える
こうした小さな習慣の積み重ねが、折れそうな心を支えてくれます。
もし今つらさの中にいるなら、今日紹介した習慣のどれかひとつでも取り入れてみてください。
大きく変えなくていい。
ほんの小さな行動で、心は確実に軽くなっていきます。