仕事が遅いのは「能力」ではなく、「抱え込みすぎ」が原因であることが多いです。
私自身、倒産・転職を経験するなかで、仕事が早い人ほど“やらないことを明確にしている”と気づきました。
逆に全部やろうとすると、時間も心もどんどん削られてしまいます。
この記事では、私が実際に仕事のスピードを上げるために意識した「やらないことの決め方」を紹介します。
■仕事が早い人は「全部はできない」と理解している
まず大前提として、仕事が早い人ほど 「すべてを完璧にこなすのは無理」 と割り切っています。
やるべきこと・やらなくていいことの優先順位を常に見直し、無駄な作業をそぎ落とすことで、スピードと集中力を保っています。
■やらないこと① 完璧にこだわる
完璧主義は、スピードの最大の敵です。
私自身も「もう少し整えたい…」と迷っている間に、あっという間に時間が過ぎてしまうタイプでした。
仕事が早い人は
- まず60〜70点で提出する
- 必要なら後から修正すればいい
という考え方をしています。
完璧より前進。
これが仕事を早くする最強の姿勢です。
■やらないこと② 優先順位の低い仕事に時間をかけない
「重要度は低いけど、すぐできそうだからやっちゃおう」
これを積み重ねると、肝心の本当に大事な仕事に手が回らなくなります。
仕事が早い人は、
- 今すぐやる
- 後でやる
- やらない
を瞬時に判断しています。
特に “やらない” と決める勇気 がスピードを生みます。
■やらないこと③ 自分で抱え込む
「自分がやったほうが早い」
「頼むのが申し訳ない」
— これが作業を重くし、仕事を遅くする原因になります。
仕事が早い人は
- 任せられる仕事は積極的に渡す
- 情報を共有して属人化を避ける
- 完成形より“進むこと”を重視する
というスタンスをとっています。
任せることは手抜きではなく、 チーム全体のスピードを上げる行動 です。
■やらないこと④ 無駄な会議・雑談に参加しない
時間を奪うものの代表が「目的のない会議」と「惰性の雑談」です。
仕事が早い人は、必要な会議以外は参加しません。
また、相談も要点だけを簡潔に伝え、時間をムダにしないようにしています。
■やらないこと⑤ 気力を削る“嫌われない努力”
「断ったら悪く思われるかも…」
「忙しいのに頼んでくる人に嫌われたくない…」
こうした“人間関係の気疲れ”も、仕事を遅くする大きな原因です。
私も以前は断るのがとても苦手でしたが、倒産・転職を経験してからは 自分の時間を守ることの大切さ に気づきました。
仕事が早い人は
- 丁寧に断る
- 境界線を引く
- 必要以上に背負わない
こうした姿勢を自然と身につけています。
■まとめ:やらないことを決めることは「自分を守る技術」
仕事が早い人は、特別なスキルを持っているわけではありません。
ただ、やることより先に“やらないこと”を決めるだけです。
私が倒産や転職を経験して強く感じたのは、
自分でコントロールできる範囲を明確にすることが、心も仕事も軽くする
ということでした。
今日からできるのは、小さな“やらないこと”をひとつ決めるだけ。
それだけで、仕事のスピードも心の余裕も、確実に変わっていきます。
