転職を考えたときに感じた迷い
倒産をきっかけに転職活動を始めたものの、最初にぶつかったのは
「何から手をつければいいのか分からない」という迷いでした。
20代の頃の転職とは違い、30代後半になると選択肢も限られてきます。
家庭や収入、将来の安定――考えなければならないことが多く、「とにかく動く」だけではうまくいかないと感じました。
ここで大切なのは、焦らず自分を見つめ直すことです。
自己分析がスタートラインになる
転職を成功させる第一歩は、自己分析です。
「自分はどんな仕事が得意なのか」「どんな働き方をしたいのか」を整理しておくと、エージェントや求人選びもスムーズになります。
自己分析で考えたポイント
- 今までの仕事でやりがいを感じた瞬間はいつか
- 苦手だけど頑張ってきた業務は何か
- これからの10年、どんな生活・働き方をしたいか
私の場合、「人と関わるのは好きだけど、売る仕事ではなく支える仕事がしたい」と気づきました。
この気づきが、後に医療法人という新しい分野に進むきっかけにもなりました。
市場を知ることで、焦りが減る
自己分析と同じくらい大切なのが、市場理解です。
今の転職市場では、どんなスキルや経験が求められているのかを知っておくことで、
自分の立ち位置を冷静に見つめることができます。
市場理解のためにやったこと
- 転職サイトで求人検索をして「求められる経験・スキル」をチェック
- 同年代の転職事例を読む
- 転職エージェントに登録して、担当者から実際の求人動向を聞く
特にエージェントは、求人票には書かれない「企業が本当に求めている人物像」や「今後の採用方針」などの裏情報を教えてくれます。
市場を知ることで、「今の自分でも戦える場所がある」と感じられ、前向きに動けるようになりました。
行動を始める前に「軸」を決める
自己分析と市場理解を通じて見えてきたのは、
転職活動の軸を持つことの大切さです。
たとえば私の軸は、
「安定よりも、やりがいを感じられる職場」
「数字よりも、人の役に立てる仕事」
この軸があったからこそ、迷ったときにも「何を優先すべきか」を判断できました。
転職活動は選択の連続です。軸を持っていると、ブレずに行動できます。
まとめ:焦らず、まずは自分を知ることから
30代・40代の転職では、年齢を意識して焦ってしまうこともあります。
しかし、最初にしっかり自己分析と市場理解をしておくことで、結果的に遠回りを防ぐことができます。
「どんな働き方をしたいのか」
「どんな環境なら長く続けられるのか」
それを明確にしてから行動することで、転職活動はグッと進めやすくなります。
次回予告:第2話「会社を辞める前にやっておくべき3つのこと」
転職を決意しても、すぐに会社を辞めてしまうのは危険です。
次回は、私自身の経験をもとに「退職前にやっておいて良かったこと・やっておけば良かったこと」を3つにまとめてお伝えします。
